左画像をご覧いただきたい。

「とうとう」と言うか「やはり」と言うか、壊れました。

走行距離にして約1.5万km、期間にして約半年で、エンジンブロック側のステー破損です。

拡大画像参照

破損個所は2箇所。「F」ってのは力の方向です(正確には、矢印は両方向ね)

壊れてしまったコトを、ただ受け入れるのはしゃくなので、ネタとしてその原因を考えてみましょう。

右図は、模式的に表したエンジンストッパーのステーである。力学的なポイントにマーキングを行うと、この様に表される。

赤の線は構造上の強度が高い部分。
黄色い線は、外力の加わる方向。
緑の線は構造上の強度が低い部分。
青い線は、破断方向。
(画像をクリックするとでかくなります)

とりあえず、これを踏まえて次に行ってみよう。

ストッパー本来の目的は、駆動に対する反作用を受け止めるコトだから、赤い矢印「F」は、駆動している間は常に存在する訳ヤネ。

ステー全体から見た剛性の高い部分は上図の通りだから、反作用力「F」はそこを介して、剛性の弱い部分(青い線の交点)に介達ストレス「S」として伝わる訳だ。

反作用力「F」はこの図において、特に左方向に強く働くので、ちょうどボルト固定の部分を軸にめくり上がるようなストレスが加わる。そんなわけで前述の破損画像のようになる。

(クリックで、デカイ画像)

反対側は、剛性の高い部分と低い部分が、同一面上にあるので、上記とはチョットだけ事情が違う。

ボルト固定部には、剪断ストレスが著しく加わる為、剛性の高いストッパー基部から、剛性の低いボルト穴に向かって破断したと思われる。

(クリックでデカイ画像)

私は、設計屋でも機械屋でも無い只の素人なので、詳しいコトは言えないが、今回の破損により解った構造上の欠点は左図の通りである。
(クリックでデカイ画像)

反作用を剛構造で受け止める場合、その力学的設計に対しては、かなりの吟味が必要なのだろう。なにせ約1トンの反作用を受けなくてはならないのだから。

・それで、どうするのさ?また買うの?

えっ?もう買いませんよ。
効果には満足していましたし、装着していて特に不満もなかったンですけど、じゃあ無くなって不便かと言うと、全くそんなことはないンです。

ブロックのサービスホールを流用する設計だと、基本構造自体を大きくかえることはできませんし、仮にリブを入れるなどして、剛性をアップしたとしても、ステーの寿命を延ばす代わりに、ブロックの寿命を削る結果になるでしょう。

今回の破損までの時間を考えると、反作用力は想像以上に大きいと実感しました。

エンジン搭載位置の問題、フレームとの位置関係、反作用力の分散。製品化までには様々な困難が有ったと思われます。
ただ、ユーザーとして考えるならば、万人に勧められるパーツでは無いということは、はっきり言えます

願わくば、設計思想の転換が有ることを・・・。

おしまい