| シャシダイオフ検証 参加者:10名(敬称略) ヒデ@福島 nk3 M MRトロ katu sogo あざっち@武田 池田 シルバーアビシニアン ネモ 測定条件:宇都宮SAB にて計測 乾球温度:24.0度 大気圧 :1012 hPa 修正係数:1.034 最終ギア比修正:タイヤ外径を580mmにて統一。ファイナルギア比値の変更にてタイヤ周径の数値修正を行う。 測定ギア:4速 最大回転数:7000rpm(ヒデ@福島氏のみ6500rpm) 測定結果:別紙参照 考察: 乾球温度24.0という厳しい条件のなか、概ね外気温に準じた実測馬力が現れた様だ。 基準としては、ほぼ完全ノーマル車であったM氏の測定データを参照されたい。 各車のモディファイデータも同時に記載してあるので、各自参照されたい。 グラフ上に表出されるカーブにはトルクカーブと馬力カーブがある。馬力カーブには計測馬力と修正馬力があり、修正馬力は損失分を補正したデータが現れる。 グラフ上にプロットされるカープの上下偏位が少なく直線的に現れるならば、その機関は「滑らかな」出力をしていると言える。急激な上昇をしている場合は「ピーキー」であると言えるし、急激な下降を示せば「頭打ち」感が強いと言える。高回転域にてカーブ上に波線が現れるが、これはシャシダイローラー上とタイヤ間のロス分である。 今回の、データを参照されたい。機関回転数上昇とともに出力も増大する。最大出力域での馬力カーブの平坦化は出力が「頭打ち」であることを示しており、体感的には「吹けない」となる。トルクカーブの落ち込みは回転力の低下を示し、体感的には「加速感の低下」となる。 今回の参加者は、出力カーブの形状と、現在の車両の体感度を比較してみると興味深いであろう。 NAエンジンの馬力は損失を無視した場合回転数に比例し、右肩上がりのカーブを示す。単純に出力を増大させるためには、シリンダー内にできるだけ混合気を吸入し急速燃焼させ、排気バルブが開くまでに、生じた膨張エネルギーを可能な限り運動エネルギーに変換できればよい。 今回の測定に際して、このようなチューニングを行った車両は無い(CPU変更、カム交換、圧縮比変更、排気量変更等) しかしながら、測定結果に差が出るのはナゼなのだろうか?それは、ライトチューン領域でのマネジメントの違いによって出てくるモノであろう。 グラフ上に現れるカーブは、エンジン単体の出力ではなく機関全体としての出力である。それら各種機関は、すべてに「摩擦損失」が伴う。 この「摩擦損失」は回転数のほぼ1.5乗に比例して増大する。つまりNAエンジンの様に回転数で馬力を稼ぐ機関は、高回転域での出力を維持させるために「摩擦損失」を減らさなくてはならないと言うことである。 チューニングメニューのなかで、出力に大きな影響を与えると思われる“摩擦発生源”は、「吸気系」「排気系」「潤滑」「伝達系」である。 多くのユーザーがモディファイするであろう、「マフラー」の交換は出力に対しての影響度は少なそうである。排気系としての出力向上に寄与するパーツとしては「マフラー」より2in1サポートに代表される「フロントパイプ」の方が変化が大きいようである。 「吸気系」モディファイの代表である「エアクリーナー交換」は「純正置き換えタイプ」、「毒キノコタイプ」双方とも、それ単体では出力に対する影響は少なそうである。今回の最大出力を示した車両はエアクリーナーに関しては「非交換」である。「吸気系」に関しては吸気管内のモディファイの方が影響は大きいようである。 当然、吸気と排気は表裏一体であるから、双方のモディファイは同時にマネジメントすべきモノであろう。 「潤滑」は、高負荷域においてのフリクションロスに対して影響が大きい。先に述べたように、エンジン出力は「摩擦損失」とのせめぎ合いであるから、高回転域になるほど「摩擦損失」の影響は強くなる。粘度の高いオイルより低いオイルの方が機関に対する負荷が少ない、但し油膜切れの危険性は高くなり結果として機関寿命を短縮させるコトになる。双方を上手くバランスさせることが、高出力長寿命の機関を作るポイントであろう。真に有効な添加剤と低粘度のオイルを組み合わせることで、それに近い状態を作ることは可能であると思われる。 「伝達系」にチューニングを行っている車両は今回の測定では2台である。(フライホイール交換) コレも上記と同様に高回転域でのフリクションに対する影響が大きいパーツである。実は「摩擦損失」に関して最大の影響があるのは、補気類の負荷である。各種プーリーや出力軸上の負荷物が与える影響は大きい。結果的に出力差として現れているものと思われる。 以上、今回得られたデータに対しての勝手な推測である。 (騙されやすい人は、あまり真剣に読まないように。ウソが書いてある可能性もある) 報告者:MR-S研究所 所長 ネモ 2001/6/22 |